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KUNI:

Knowledge, Unity, and Nature for Innovation

過去数百年間の社会政治的、知的、精神的なパラダイムの節目を前にして、私たちは国境や言語、文化を超えた志縁組織として集います。組織、国家、文化的なアイデンティティの作り出す垣根を外して、人々を結びつける根源的なものに根ざした、世界市民による分散型の連帯を志します。古代の知恵と伝統の探求を通して、世界的な危機に対応する現代の革新、新しい文明倫理を育んでいきます。この革新には通貨、教育、環境といった現代社会の根幹を再構築することも含まれています。リトリート、巡礼、サミットなどの人々の集まりを通じて、未来の共創にコミットするリーダーとビジョナリーの世界的なコミュニティを築きます。

   
 

 

文明創造の新たなモデルを探求するための場として、私たちは現代における巡礼を日本で拓きます。この巡礼とは、単なる歴史的遺産の観光ではなく、今もなお残る創造の源を再発見するために、古代から続く祭儀や聖地を中心に据えて、人々が連帯していこうとする場です。2023年11月には、世界中の先住民たちやシリコンバレーをはじめとするビジネスのリーダーたちが阿蘇、宮崎、京都を訪れた巡礼の旅路が催され、文明の未来に対して日本の持つ新たな可能性が見出されたものでした。2024年4月には12人の参加者が世界から高野山に集い、空海を文明思想の革新者として捉え直し、普遍的なリーダー像を見出す旅路を共にしました。

これらの巡礼は、日本、そして人類の根源に遡るものです。巡礼者は、過去と現在をつなぐ古代の系譜に触れ、儀式や実践に参加していきます。それらは単なる祝祭ではなく、宇宙の創造と生命の継続的な再生を再現するものです。巡礼者は存在の循環的な流れの中に参加することで、自然の奥底に宿る創造の力に触れ、日本の精神性の要にある精神と物質の融合を直接体験します。

この旅路の中で、巡礼者は始源の時空間を内包する、聖なる象徴に満ちた創造の神話を解き明かしていきます。これらの神話は、古代からの意識や感情の痕跡を内包する象徴を用いて記されています。それは単なる文学作品や歴史の記録ではなく、人類を己の起源に導くことのできる地図だと言えます。これらの文献に触れることで、巡礼者は創造の神秘と自分自身の内なる原風景を解き明かし、その二つの深い結びつきから人類共通の起源を発見します。

すべての神話は、世界がどのようにして存在するようになったかの起源を示しています。宇宙全体の始まりから人間社会の制度といった多様な創造物の現れが、それぞれの神話には描かれています。物事がどのようにして生まれたのかを語ることは、同時にまた、なぜそれが存在するようになったのかに答えることでもあります。時代を超えて残されてきた創造物には、因果関係の理屈を超えた神秘が宿っており、そこには神話という形でしか理解し得ない働きがあるのです。

巡礼者の旅が進むにつれて、世界の起源を訪れることから得られる洞察が、現代の私たちにとって何を意味しているのかに想いを馳せていきます。社会的、政治的、環境的なパラダイムの危機に直面している世界において、創造的な始源に関する知恵は文明の再生への道を照らし出すものです。巡礼は変革的な体験となり、起源は遠い過去の物語ではなく、新しい思考、在り方、そして世界の創造を触発する生きた力となります。

巡礼の最終地点は、巡礼者が新たに得た理解から未来の新しいパラダイムを描き、具体化する集団的な創造行為です。この創造、または再創造の行為は、起源に立ち返ることの持つ創造的な力を証明するものです。それは世界を再構築し、つながりと調和、生命の再生の原則に沿った、新しい世界を想像するための社会への呼びかけとなります。

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